(3)応用情報技術者試験 (AP:Applied Information Technology Engineer Examination)

対象者像 高度IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち,高度IT 人材としての方向性を確立した者
業務と役割 基本戦略立案又はIT ソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し,独力で次のいずれかの役割を果たす。
  1.需要者(企業経営,社会システム)が直面する課題に対して,情報技術を活用した戦略を立案する。
  2.システムの設計・開発を行い,又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって,信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また,その安定的な運用サービスを実現する。
期待する技術水準 1.情報技術を活用した戦略立案に関し,担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
   1 経営戦略・情報戦略の策定に際して,経営者の方針を理解し,経営を取り巻く外部環境を正確に捉え,動向や事例を収集できる。
  2 経営戦略・情報戦略の評価に際して,定められたモニタリング指標に基づき,差異分析などを行える。
  3 提案活動に際して,提案討議に参加し,提案書の一部を作成できる。
  2.システムの設計・開発・運用に関し,担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
  1 アーキテクチャの設計において,システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
  2 運用管理チーム,オペレーションチーム,サービスデスクチームなどのメンバとして,担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
  3 プロジェクトメンバとして,プロジェクトマネージャ(リーダ)の下でスコープ,予算,工程,品質などの管理ができる。
  4 情報システム,ネットワーク,データベース,組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において,上位者の方針を理解し,自ら技術的問題を解決できる。
レベル対応 共通キャリア・スキルフレームワークの 5 人材像(ストラテジスト,システムアーキテクト,サービスマネージャ,プロジェクトマネージャ,テクニカルスペシャリスト)のレベル3 に相当